住みやすさと デザインと

【建築家が教える本当に使えるパントリー】3つのコツとパントリー活用アイデア

こんにちは、CUSTOM HOMEです。
  

食材や日用品をストックできて便利なパントリー。コロナ禍で必要性が増していることもあり、パントリーを作りたいと考えている方も多いのではないでしょうか。
 

しかし、せっかくパントリーを作ったのに、「使いにくい」「かえってデッドストックが増えてしまった」という意見も。
 

建築家がパントリーを作る時のポイントを解説します!
 

■パントリーとは

パントリーとは、キッチンの近くに配置される食品庫のことです。米や缶詰、干物、インスタント食品、お菓子など、常温の食材を保管しておきます。
 

食材の他にも、調理器具や日用品など、さまざまなモノを収納できます。日頃は使わないお菓子づくり道具や、来客用の食器をしまっておくのにも便利。ティッシュや洗剤などもストックしておけます。
 

■パントリーを後悔ポイントにしないために

パントリーがありキッチンの収納力が増すと、キッチンをスッキリした状態に保てます。
 

しかし、しまいたいモノに合わせたパントリーにしないと、パントリーが何でも入る「大きなゴミ箱」と化してしまうリスクがあります。
 

とりあえず何でもパントリーにしまってしまう。モノが増えて、どこに何があるか分からない。買い物をして帰ったら、パントリーにすでに同じ食材があった。パントリーの奥から賞味期限切れの食材が大量に出てきた……。
 

よく考えて作らないと、このように、かえって片付かない要因になってしまいます。
 

■使いやすいパントリーにする3つのコツ

 
続いては、本当に使いやすいパントリーにするコツを3つご紹介します。

 
●棚の奥行は3と5の倍数が理想

モノの規格は、3の倍数や5の倍数が多いといわれています。そのため、棚の奥行も3の倍数や5の倍数にしたほうが、スペースが中途半端に余りにくくなります。
  

パントリーの奥行は30cmがオススメです。
 

100均やニトリのトレイやバスケットも、30cm以内のサイズが多いため、30cmの奥行にしておけばスッキリ収まります。
 

もし片付けが苦手なら、奥行を30cmより少し浅くすると、置いているモノを見渡せて、把握しやすくなります。
 

●置きたいモノに合わせて作る

キッチンペーパーやティッシュのストックをしまいたいなら、45cmの奥行の棚を作っておくと、並べて収納できます。
 

パントリー内にゴミ箱を置くスペースを作るのもおすすめです。また、学校からもらうお手紙などを保管できるよう、A4サイズの書類をしまえるスペースを作るというアイデアも。
 

取り出しやすい上段の棚に食品を置き、奥にストック品用の奥行の深い棚を作り、カウンター下にゴミ箱を置けるようにするなど、置きたいモノや使う頻度をイメージしながらパントリーを作りましょう。
 

ここまで考え抜くことで、無駄のない機能的なスペースが完成します。
  

CUSTOM HOMEでは、何を置きたいかヒアリングしたうえで可動棚を設置し、家族構成やライフスタイルの変化にも対応できるようにしています。
 

●キッチンからのアクセスを考える

キッチンからパントリーへのアクセスも重要です。
 

食品庫とはいえ、完全に個室にしてしまうと、使い勝手が悪くなります。「サブカウンターとして使う」くらいの感覚で、料理しながらアクセスしやすい位置にパントリーを作りましょう。
 

食材をメインに収納するなら、買った食材をしまったり、しまった食材を取り出したりする機会が多くなります。
 

そんな時は、キッチンの真後ろにパントリーを作り、普段は扉を開け放しておけるようにすると使いやすくなります。来客時だけ扉を閉めれば、生活感を隠せます。
 

日用品や書類もしまいたい方、ストック品を多めにしまっておきたい方、ゴミ箱や家電などをパントリーにしまってキッチンをスッキリさせたい方は、ウォークイン型の広めのパントリーを作りましょう。
 

調理する時の動線も考慮して、パントリーの配置や広さを考えることが大切です。
 

■パントリーの活用アイデア2選

 
続いては、パントリーをさらに活用するための面白いアイデアを2つご紹介します。
 

●家電収納をパントリーに造作する
  

パントリー内に、電子レンジや炊飯器、コーヒーメーカーなどのキッチン家電を置くスペースを作るというアイデアです。最近はたくさんのキッチン家電がありますが、中にはキッチンの景観を損ねてしまうものも。
  

お気に入りの家電だけをキッチン背面に並べ、その他の家電はパントリー内にしまっておけば、キッチンを好みの空間にできます!
  

●パントリー内にワークスペースを作る
  

パントリーの一部をデスクとして使えるカウンターにするアイデアも。家事の合間に、腰かけてホッと一息つけます。
  

コロナ禍でおうち時間が増えたことで、「たまには一人時間がほしい」と感じる方も増えてきています。パントリーなら、家族と程よい距離感を保ちつつ、自分の時間を持てます。
  

また、家計簿をつけたり在宅ワークをしたりする時にも重宝します。
  

■お気に入りのアクセントクロスにするのも楽しい!
  

「好きな柄のクロスがあるけど、派手だし、LDKには採用しにくい」という方も多いでしょう。そんな時は、パントリーに採用するのがおすすめです!
  

パントリーなら人目に触れることも少なく、自分だけのお気に入りの空間に仕上げられます。
  

また、ただの白いクロスにするより、派手な柄のクロスのほうが、たくさんモノを収納してもゴチャついて見えず、かえって華やかな印象になることも多いのです。
  

■予算内でパントリーを作ることも可能

  
パントリーというと高額なイメージを持つ方もいますが、実はキッチン設備のバックボードの方が高額になるケースも多々あります。「土地が狭いから」「高いから」とあきらめずに、一度可能性に目を向けてみてください。
  

CUSTOM HOMEでは、丁寧なヒアリングのもと、お客さまの理想を形にする家づくりをしています。
  

CUSTOM HOMEのキッチンの施工例の一部
  

デザイン性はもちろん、収納力や動線にも徹底的にこだわったキッチンにしたい方は、ぜひCUSTOM HOMEにご相談ください。
  

こちらの記事では、ウォークインクローゼットの作り方のコツを解説しています。

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