住みやすさと デザインと

自分の夢を思い出させてくれた、図書館のあるお家【後編】

こんにちは、CUSTOM HOMEです。今回は前回に引き続き、みなさまに施工事例をご紹介します。
 

お母さまの反対がありながら、2階リビングのプランで家づくりを進めたWさまご夫婦。「本」をテーマにしたお家が無事完成し、お母さまとお父さまにもお越しいただきました。
 

外観は、女性がモデル立ちしている様子をイメージして、あえて柱をクロスさせています。また、曲線の美しいアール壁を採用しました。壁を曲げた理由は2つあります。
 

正面を向くと周りは家ばかりですが、少しお家の向きを変えれば、窓の先は公園です。その公園は、奥さまが小さい頃、祖父母や父母と遊んだ思い出の場所です。また、今後Wさまご夫婦のお子さまが公園で遊ぶ時も、リビングからその姿を見守れるでしょう。
 

2つ目の理由は、お部屋の内側にあります。曲線部分に本棚を造ることで、中央に立つと、目の錯覚で360度本棚に囲まれているように感じられます。本が大好きな奥さまの理想を追求した結果、アール壁を採用しました。
 

2階リビングに大反対していたお母さまは、できあがったお家を見て回ったあと、建築家の手を握ってこう仰ってくださいました。「自分たちの経験でしか、子どもにアドバイスできていなかった。でも、自分たちの経験でははかり知れないお家だった。ありがとう」
 

また、お父さまは「こんな景色、ここから見えたんや」とずっと和室にたたずんでおられました。もともとのお家は、周囲を家に囲まれており、窓をあけると隣家のベランダがすぐ見える状態でした。
 

そこで、周囲を家のベランダの位置を計算し、目線が合わないよう工夫。さらに、ちょうど遠くの山肌が見える高さに、スキップフロアの先の和室を造りました。
 

スキップフロアにしたのは、昔ながらの「離れの和室」をイメージしたからです。和室からは、周りの家の視線を気にすることなく、山肌の景色を楽しめます。お父さまは、この景色をずいぶん気に入ってくださいました。
 

本が大好きな奥さまは、「文字に携わる仕事をしたい」と考えていた時期もあったそうです。しかし、素敵なご主人と出会い、お子さまに恵まれ、いつしか「自分の夢」のことは忘れてしまっていました。
 

しかし、家づくりをきっかけとして、「自分が何をしている時が幸せか」もう一度向き合えたといいます。そんな奥さまは、ご友人とコピーライターの仕事を始めることになったそう。
 

家づくりは、ただ「家」というハコモノを造るだけではありません。人生を変えるきっかけにもなる、そんな家づくりが、CUSTOM HOMEの目指すところです。

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